No.047 北東角地5間間口のパッシブハウス「ヘブンズ・ドアー」兵庫県 川西市

完成予想パース
丘陵に拓かれた住宅地の中にあるN様邸。土地探しから家づくりをスタートされたN様に「気になる土地がある」と相談いただいたのが、北東角の約193m²(58.5坪)と広々した敷地でした。北面は幹線道路に面しているため、プライバシーの面からは配慮が必要であるものの、緑の景観もあり窓の配置の仕方次第では自在に視界空間を広げられる素敵な敷地でした。

まず最初に検討したのが、駐車場の位置です。敷地が東西に長く西側に傾斜、さらに東に向けて奥行きが狭くなっていく不正形な敷地であったことから、建物を西側にどんと据えることにしました。また、残された三角地を駐車スペースとデッキスペースを設ける配置計画としました。

プランについては、直射の南の光を取り込みつつ、東に大きく建物間口を設けた形状とし、さらにリビング部分を高天井にすることで南・東からの光を取り込むことをベース設計としました。ご主人の趣味であるサーフボードをインテリアも兼ねて見せるために、6帖を超える広い土間とLDKとが一体としてつながる空間をご提案しました。また、北側の道路に面した部分には特徴的な階段をせり出すように設計することで、緑が目に飛び込んでくる開放的で特別な空間としました。

外観は、北側を階段部分の窓のみとしてシンプルにまとめることで、道路からの騒音や目線をカットしつつ緑の借景を取り込みます。タイコーの北向き建築への新たな方向性を盛り込んだ素敵なお家です。快適な断熱性能と開放的で趣味を楽しめる新しいタイコー流のパッシブハウスがまたひとつ完成しました。

Completion | 竣工写真

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モルタル仕上げの広い土間がかっこいいね
  1. 外観の基調となる黒と内部のインテリアの白を連想させる白い玄関ドア。それらに周辺の緑とウッドデッキが見事に調和した素敵なお家です。

  2. 東南に位置するウッドデッキは、アウトドアリビングとして快適に過ごしていただける自由な空間です。

  3. 北面の顔は階段部分の窓だけのシンプルな外観。シャープな外観ながら圧倒的な景色を内部からは楽しめます。

  4. 玄関からのビューは斜め方向にLDKとつながりますが、正面はシンプルに白基調でまとめています。収納扉や階段など余計な主張は抑えられた引き算の設計です。

  5. 6帖超の広々土間スペースはモルタルで仕上げることで、LDKに溶けるように交じり合う境界のぼけた優しい空間です。

  6. 壁によって仕切らない(壁を必要としない構造躯体)ことによって自由につながる空間は、趣味と生活がボーダーレスに交じり合う空間となります。

  7. 対面キッチンを東側のデッキに向けていつでも外の気配を感じられるようにレイアウト。窓からの朝日を感じながらの朝食となります。

  8. 使い勝手と同時に見た目にも寄与するカウンター付きキッチン。背面のカップボードも同素材で空間に馴染むしっくりコーディネイトです。

  9. 東南の角に設けた高天井リビング。掃き出し窓の上部に大きなフィックス窓を対角に設けることで、長い時間、光を楽しむことができる開放的な空間になっています。

  10. 玄関の正面にそっと配置された階段。ちらっと見える、そのまま外へ抜けるような階段はタイトル「ヘブンズ・ドア」の由来です。

  11. 階段部分をLDKに配置せずに贅沢にまとめるのは意外と難しいのですが、今回は緑の景色を取り込むことで独立した素敵な階段となりました。

  12. 機能的な洗面所は、使い勝手を細かく聞き取ることで着替えやタオルもすっきりと収納できる素敵なレイアウトとなります。

  13. 2Fに設けた室内干しスペース。3帖ほどのスペースで、書斎や物置など、多用途に使えるようにあえて作り込まないようにしています。

  14. ゆったりととった主寝室はウォークインクローゼットと高天井にしたリビングの上部の小上がりの納戸もあって収納量は抜群です。

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Design | デザイン

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シンプルにデザインされた建物形状。東側の間口(5間)×北側の間口(3.5間)とボックス型に配置しつつも、エッジの効いたデザインを作り出すポッコリ飛び出た階段スペースにより、しっかりと外観形状を楽しめるデザインです。

基本のボックス型を守って設計しているため、温熱的には外部に面する空間や面積が小さくなり効果的です。また、部分的に高天井部分を作っていたりするものの安定しやすい構造のため、構造コスト的にもメリットのある形状です。

もっとも快適に光を取り込むことができる東南部分に高天井のリビングを配置して、LDK全体にふんわりと光をとどける筒状の照明のように機能させています。またキッチンからの視線がデッキを敷いたアウトドアリビングとつながるようにレイアウトすることで、趣味と日常の生活が自然に交わる内と外も自然と溶けあう、そんな空間をデザインしました。

外観のデザインは黒いボックスとしてアイキャッチに飛び出た階段を配置、内部は白と木のツートーンでシンプルにまとめて品のあるカジュアルな空間を演出しています。土間部分を広くとることで、外部で多く用いたコンクリートのテイストが室内にもつながるようになっており、コンセプトでもある内と外の緩やかな繋がりをマテリアルによっても表現しています。

日射量と日照時間をなるべく多面的に考えて窓配置、空間設計しているため、季節や時間によって刻々と移り変わる景色を感じられる心地よいパッシブハウス。タイコーならではの快適なお家が完成しました。

Concept |東向き間口3.25間の インダストリアルインテリアの家

夏至/冬至それぞれの日照シミュレーション(俯瞰)

東南角のフィックス窓からの採光がポイントだね

配置計画

「最も景色が美しく、しかし交通量のある北面をどのように使い南面、広い東面をどう使って設計するのか?」
一度頭を整理しないといけない少し複雑な配置設計でしたが、駐車スペースの配置と少し不正形であった土地形状によりひとつづつ、役割が決まっていったN様邸。

外観のシンプルな形状からは考えられないほどたくさんの光やシーンごとの豊かな景色が取り込める家になっており、改めて設計に大切な初期の配置計画と立体的なゾーニング計画が重要だなと感じることができたお家です。

飽きのこないシンプルなデザインの中に詰め込まれた快適性への普遍的な設計メソッドで、質のある豊かな住まいが実現できます。

シミュレーションとは?

日照と通風(卓越風)のイメージ

光と風の考え方

東南の角部分を高天井にしてそこから光と熱を直接取り込む日照計画。時間とともに太陽が家の周りを日時計のように回り込み、ふんわりと暖かな日差しの射すお家となっています。

デッキを大きくとっているのも特徴で、気候の良い時期には大きく窓を開放して外と内をもっと近く感じていただけるように設計しています。

北面の階段に取り付けた窓も開け閉めできるため、開放することで夏の暑い空気を一気に放出して換気してくれる煙突窓のような機能も含んだ立体的な住宅となっています。

Simulation | 日照シミュレーション

夏至/冬至それぞれの日照シミュレーション(屋外)

夏至/冬至それぞれの日照シミュレーション(屋内)

東南の光をメインにリビングは設計されており、実際に入り込むほとんどの光がリビングの高天井から取り込まれるN様邸。

晴れているときはもちろんのことですが、曇りや雨の時にも高天井の上部のフィックス窓から間接的にふんわりと光が降り注ぎ、一年を通じて安定して明かりをとることができるのも吹き抜け・高天井のメリットです。

またシュミレーション上は直射日光ではないので再現できない北面の光も、日照時間や天候に左右されにくい光という面で改めて見直される天然の照明となっていて風景とともに快適をもたらしてくれるスパイスとなっています。

Impressions | お客様の声

お客様写真

豊富な知識を存分に発揮してもらおうと、すべてをおまかせしました。

物件名
N様邸
所在地
兵庫県 川西市
構 造
木造2階建て SE構法
築年月
2018年
延床面積
119.24m²
家づくりは土地探しからスタートしました。ゆったりとした敷地に建てたかったので、都市部よりは坪当たりの価格が安く、また一区画が広い川西で土地を探しました。(奥さまの)実家にも近いということもあって。
土地を探している時点で、タイコーさんにお願いすることはほぼ決めてたので、「土地は地元の不動産屋さんで探したほうがいいですよ」というアドバイスに従って見つけたのがこの土地です。

タイコーさんとのそもそもの出会いは、資料請求もせずに、当日に電話でアポをとっての訪問でした。ホームページや雑誌で施工事例を見て「かっこいいな」と感じていた中、ふと思い立って。急な訪問にもかかわらず、モデルハウスを案内してもらい、また自社の特徴も端的に説明してくました。そして次の訪問ではヒアリングも。希望に近かったこの土地を見つけたときにも、翌日には見に行ってくれて、とにかくフットワークが軽いのが印象に残っています。それなのに、商売っ気を感じさせず。そんなところに好感を持ちましたね。

でも、いざプランの段階となると「注文住宅がいいな」と思いつつ、具体的なイメージはなかったんですよ。だから、プランを依頼するときは「只者ではない家にしたい。あとはおまかせで!」というラフな感じでした。それまでにいろいろと面倒を見てくれていた前田さんにおまかせするほうが、いいものができそうと踏んでいたからかもしれません。ただ、1階は大きな一室空間がいいなとは思ってましたね。掃出し窓があって、庭に面したウッドデッキに出られるような。それから、部屋干しができるサンルームを。共働きなので、天候の変化を気にせずに洗濯物が干せるようにです。その代りにバルコニーはいらないかなと。

仕事が自動車関係の技術職のため、「性能」という言葉には敏感なんです。だから、「断熱性能」「耐震性能」といったことはどうしても気になりました。その点タイコーさんは「大丈夫ですよ」「安心ですよ」という抽象的な説明ではなく、「この性能になります」と、数値化した性能で示してもらえたので納得感が違いましたね。SE構法についてもそれまで知らなかったのですが、説明を受けて「いいな」と。地震に対する強さについては以前から気になっていたので、性能好きとしては素直に受け入れました(笑)

「サーフボードの手入れができますよ」と提案された広い土間も、踊り場のある階段も、タイルを使った外観もすべて前田さんの提案です。おまかせしすぎるぐらい、おまかせしました。はじめて話を聞いた際に驚いた豊富な知識を存分に発揮してもらおうと。施主がひとつひとつにこだわる家づくりがある一方で、こういった方法もアリかと思いますよ。

Message | 担当者より

  • 営業 前田 良
    営業/設計
    前田 良

    アウトドアが趣味のお施主様が増えてきたな~と、最近あらためて思います。N様もサーフィンが趣味ということで、サーフボードをどうカッコよく飾れるか?あれこれ写真を検索して勉強したのを覚えています。 求められているあったかくて明るい快適な空間を実現しつつ、内と外をふんわりと繋げていく空間設計をこのお家では南と北の両方で取り入れさせていただき完成したお家を見てうれしく思っています。N様どんどんお家を育てていってくださいね~

  • コーディネイト 林 千恵
    コーディネイト
    林 千恵

    白と木をメインにしたシンプルなインテリアの中にも、キッチンの横の黒いタイルを使ったり、目を引く外観の黒といったメリハリがありながらもうるさくしない引き算のインテリアをセレクトしていただき、まとまりのある空間コーディネイトになりました。 お施主様のお好きなサーフテイストのインテリアを取り入れつつもシンプルにまとまったお家。色味や素材感にちょっとした遊び心が感じられるお家になりました!

  • 工事 田中 陽平
    工事
    田中 陽平

    今回もびっしりと断熱させていただきありがとうございます。僕好みのスッキリとした男前の家になったと思っております。今回は階段のおさまりを頑張らせてもらったのですが、窓といった感じにならないようにガラスの壁をイメージできるように工夫しております。お休みの日にのんびりしているN様が見えるようなゆったりとした家が完成できてよかったです!

Thank | 振り返って

最初に土地を見に行かせていただいたときに「うわ~広いな~!」と正直思ったN様邸。
こだわりと趣味を詰め込んでも、シンプルにまとめていけたかなと我ながら思っております。お引渡し後にお写真を撮りにうかがった時の、家とN様の馴染みがとっても自然だったので、ピタッと寄り添うお家がご提案出来たんだな~、と感動しております。

土地選びからの注文住宅では、どうしても初回のプラン提案で会社を選び、土地を決定しないといけないという高いハードルがあるため、皆様「大変そうだな~」と、提案しているこちら側も感じます。そのため、提案はなるべくリアルに、そして耐震や断熱、日照といった当たり前のことは安心してお任せいただけるように、様々なツールを使ってプレゼンテーションさせていただいてます。

そんなタイコーならではの、家づくりはいかがでしたでしょうか?
スタッフも一緒に楽しんで家づくりさせていただき感謝しております。
N様、これからもよろしくお願いいたします。
  • シミュレーション時の画像シミュレーション時の画像
  • 実際の外観実際の外観
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