No.046 素材感で魅せる 3.75間の西向きパッシブハウス東大阪市

完成予想パース
閑静な住宅地の中にあるH様邸。駐車場だった約212m²の64.24坪(建ぺい率60%・容積率200%)と大きな敷地に住宅を建築したいというご依頼でした。西向きではあるものの、建物奥行7間(12.7m)は、南からの日射を遮ることなく取り込むことのできる、パッシブ設計を行うには最適の敷地条件でした。

まず最初に検討したのが最も重要な建物配置です。敷地の後ろには既存建物があり、その建物の再建築が物理的に可能な通路幅を確保する必要があったため、車両通行等も考え3.4mを確保し、敷地を分筆して212m²とした敷地に日射取得を考えて建物をどう配置していくかを検討していきました。

南側隣地は公共施設で距離は約8mほど離れているため、冬でも十分に直射日光を取り込むことが可能。より南面の間口を長くして日照を効率的に取り込める形状を考えました。そのため、必然的に東西に長い建物設計となり、開口部も大きくとるためLDKも南面に長く繋がるゾーニングとなりました。東南方向からの光を取ろうと検討すると、LDKが奥まった東側になってしまい玄関・駐車場とのアクセスが悪くなるので、本プランでは南西側にLDKを配置。西側には開口部は設けず、壁としてシャープな外観をつくることを優先しました。西側の2F外観正面に窓を一個だけ設けることで、ハンサムな顔つきがより強調されて白、青、木3色の色味と素材感が引き立ちます。

西面にフレームとして起こし、自転車の駐輪スペースにもなっているL型の白に壁部は奥行きを作り出し、より立体的に建物の外観を引き立てています。明るくあったかい、開放的なタイコー流パッシブハウスがまたひとつここに完成しました。

シンプルなボックス形状の家も適切な配置、アクセントやスパイスでオンリーワンの住宅となります。また一つ、心地よい空間を実現したお家が完成しました。

お住まいになられるお施主様のライフスタイルや人柄がほんのりとにじむような、主張しすぎない外観・内観デザイン提案がタイコー流のシンプルモダンハウスの特徴です。

Completion | 竣工写真

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L型の白い壁と木を貼った壁が目を引くね
  1. 青・白・木の3つのカラーがそれぞれ異素材で構成されており、光のあたり具合でさまざまな表情をみせてくれます。

  2. 建物から伸ばしたフレームで構成された駐輪スペースの壁は表札にもなっています。奥行き感がぐっと強調されますね。

  3. フレームの上部にはポリカーボネート板がおさめられており、雨でも自転車が濡れない工夫もされています。

  4. 玄関を入って正面の壁は、扉とともに木を貼って仕上げられており一体感がUPしています。内部はウォークインシューズクロークで機能面も◎

  5. 21帖のLDKは約10帖の大きな吹き抜けを介して2階のフリースペースと繋がっており、その大空間には圧倒です!

  6. 南側の掃き出し窓はバーチカルブラインドを開ければ土間デッキとドーンと繋がります。シーンに合わせて、外と内のつながりを感じることができる空間です。

  7. 対面キッチンのカウンターもコンセプトカラーの青・白・木でコーディネイト。外観と統一感のあるインテリアの格上げテクニックですね。

  8. 使い勝手を意識した背面の収納とキッチン。色と素材を統一することですっきりとした印象に仕上がりました。

  9. 吹き抜け、大空間とつながるリビング。TVをかけた背面の壁をタイル仕上げにすることでピリッと空間が締まります。鉄骨階段の1段目の下にこっそりとルンバの家が!

  10. 鉄骨階段の黒いスチール色が空間を引き締めてモダンな印象を与えてくれます。TV側の壁は少し凸にして間接照明を仕込んでいます。

  11. 2階のフリースペースは子どもたちの遊び場にもなります。また、ライフスタイルの変化に応じてもう一部屋つくることもできる自由な空間です。

  12. 機能的な洗面所は勝手口から外の物干しに直接アクセスでき、収納も完備。ここですべてが完結してしまう最強の家事動線&ランドリースペースです。

  13. 横幅をゆったりと広くとったトイレにも3カラーの色合わせが! 間接照明で雰囲気がより良くなりますね。

  14. シンプルな子ども部屋。壁紙を一面だけ変えることで部屋のおしゃれ感がUPしますね。

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Design | デザイン

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もともと駐車場だった64.24坪もの大きな土地で南側にも開けているため、光と熱を取り込みやすい恵まれた敷地条件でした。来客が多いことを見越して駐車スペースは3台分を確保。シンプルなコンクリート仕上げとネイビー、白、木のどっしりとした外観に対してグリーンがよく映えます。

外観の色味は最初からネイビーを希望されていたH様。ネイビーだけでシンプルにまとめても良かったのですが、今回はあえてネイビーのガルバリウム鋼板、白のリシン吹き抜け、木製サイディングの3つのカラー、そして素材感を楽しめる外観としました。
建物から連なってぐるりと駐輪場を囲う塀が建物により奥行を感じさせるダイナミックな構成です。

また、日照面では、南側建物が敷地境界線から8m程離れているというパッシブ設計にはもってこいの好立地であることから、1階にLDKを持ってきても十分に1階の窓から日照が得られることがシミュレーションから分かったため、LDKは1階に配置。さらにリビング上部に約10帖の大きな吹き抜けを設けることで1階だけでなく、吹き抜け上部の窓からもLDKへ光と熱を導こうと考えました。LDKだけでなく、南面には大きな開口を積極的に取っています。

また、南面の屋根だけ少し飛び出させることで夏は家の中に太陽の熱を入れないように、シミュレーションを踏まえた日射遮蔽の設計もしっかりとしています。

外観だけでなく、内観もネイビー、白、木の3つのカラーを活かして全体的な統一感を出しています。LDKから繋がる大きな吹き抜けと鉄骨階段、そして2階のフリースペースが一体感を生み出し、のびのびと、どこかあたたかく。モダンでありながらもサーフインテリアも感じられる、遊び心のある可愛らしい空間に仕上がりました。

Concept |素材感で魅せる 3.75間の西向きパッシブハウス

夏至/冬至それぞれの日照シミュレーション(俯瞰)

南面を大きくして光を受け止めるんだね

配置計画

南面の建物が境界線から8m離れていることから積極的に日照を得るため、南面に対して7間の奥行を取りました。
駐車スペースは敷地前方西側にどーんと大きく取り、3台駐車もラクラクなスペースに。

また、南面の空いたスペースに土間デッキを設け、LDKとつながる部分はアウトドアリビングとして、洗面室の勝手口からアクセスできる部分は洗濯物干しスペースとして、長くとった奥行を活かして贅沢に配置しました。 シミュレーションを見たら分かるように南の建物を交わしてうまいこと光と熱が入ってきますよ~~

大きな敷地目一杯に活かした贅沢な配置計画となりました。

シミュレーションとは?

日照と通風(卓越風)のイメージ

光と風の考え方

せっかくの恵まれた敷地条件。南面から吹き抜けを介してしっかりと奥まで光と熱を取り入れることをメインに考えました。
また、隣地との間隔を3.4m空けて建物を配置した東面からも積極的に朝陽を取り込めるため、主寝室、そして子供室は全て東側に集約しました。

逆に西日の気になる西側の窓は極力なくして外観上もよりシンプルに見えるように設計していきました。

卓越風向も意識しつつ、四方に開けている空間のため、全方位から風が通るように、積極的に窓を取っています。

Simulation | 日照シミュレーション

夏至/冬至それぞれの日照シミュレーション(屋外)

夏至/冬至それぞれの日照シミュレーション(屋内)

恵まれた敷地条件から、南面からの光を一階LDKに面する窓からだけでなく、約10帖のリビング上吹き抜けからも十分に取り込むことを意識して設計したH様邸。
シミュレーションを見て分かるように、冬場はたくさんの光と熱を取り込んでいるのに対して夏場は南面屋根のでっぱった部分が庇の役割をしているため、部屋の中まで日照が入ってきていないことが分かります。

本来西日も冬場には大事な熱源となってくれるのですが、今回は西向きのお家ということもあり、プライバシーの確保と外観のシンプルさを優先しました。

Impressions | お客様の声

お客様写真

いろんな会社の家づくりを見てきたからこそ選んだタイコーさん。

物件名
H様邸
所在地
東大阪市
構 造
木造2階建て SE構法
築年月
2017年
延床面積
119.46m²
夏は暑がりなのに、冬は寒がりなんです。最初は「全室に床暖房が欲しい」と言っていたくらいですから。だから、リビングと土間がつながったプランを提示されたときには「えっ、これって寒くない?」と驚きましたね。その不安を恐る恐るタイコーさんに質問してみると「大丈夫ですよ」との返事。心配ではありましたが、その言葉を信じるしかなかったです。

ところが、できあがってみると冬はとにかく暖かいのには驚きました。稼働しているのはリビングのエアコン1台だけなのに、お風呂の脱衣所まで暖かくて。さすがに必要だろうと取り付けた寝室のエアコンは、結局スイッチを入れずにひと冬を過ごしてしまいました、もったいなかったですね(笑)。「家が温かいと、冬の暮らしがこんなに楽なのか」と、以前の家での暮らしを思い出してしみじみと感じました。

実はタイコーさんとは家業のつながりで、私の祖父の代からのお付き合いなんです。タイコーさんがつくる家はたくさん見てきましたし評判も知っていたので、自分が家を建てるならほぼタイコーさんで、と考えてはいました。もちろん、耐震も断熱もしっかりとした性能の家であるため、相応の価格であることも覚悟はしてましたが(笑)。でも、価格を抑えた住宅とは、見えないところのつくりがやはり全然違うんですよね。仕事柄ついつい気になってしまうんで、そこは妥協したくなかったです。

ハウスメーカーの展示場には、もっぱら家の細部のアイデアを見るための「ネタ集め」で見て回りました。子どもたちのフリースペースづくりなどの参考になりましたね。タイコーさんと打ち合わせをするときにも、「あそこで見たこれ、こっちで見たあれ」と、それまで見てきて気になったものを、とりあえず全て伝えた感じです。それと、今はどこのメーカーも断熱性能には力を入れているので、その勉強にもなりました。ただ、展示場の家はサイズがどれも大きすぎて非現実的。そこだけは参考にならずでした。

現実のことを考えると、大きすぎる家は掃除も大変。また、2階の子供部屋を広く作ってもいつかは独立していくだろうし、年をとって2階に上がるのが億劫になると「開かずの間」になってしまうだろうから、最小限の広さに抑えました。逆に、将来は1階だけで生活が完結できるように、リビング、寝室、水まわりはすべて1階に設けています。

雑誌やインターネットで見て素敵と思える家と、実際に住んでみて暮らしやすい家とは違うと思うんです。写真で見て「かっこいい!」と思っても、よくよく考えたら「これ、非現実的やん」な家って結構ありますよね。やはり、自分たちが住むことをイメージした生活しやすい家を、設計士さんと相談しながら作り込んで行くのがいちばん大切だと思いますよ。

Message | 担当者より

  • 営業 前田 良
    営業/設計
    前田 良

    これまで仕事上で現場で会うことが何度もあったH様。タイコーの現場を見ている同業者の方に「しっかりしているから」と家づくりをお願いしていただけたこと、本当にうれしく思います。だいの寒がりだそうなご主人からは本当にしつこいぐらい「本当に寒くないですか?」と聞かれましたね(笑)冬を越してみてどうでしたか?本当に寒くなたったでしょう?(笑)これからもH様らしいお家を育てていってください!

  • 設計 山村 恭代
    設計
    山村 恭代

    大阪の地域ではなかなか無い恵まれた広い敷地での設計提案で、なんとも贅沢に光と風を取り入れることのできる素敵なお家が仕上がってのではないかと思います。LDK、吹き抜け、フリーホールとつながる大空間で、構造的な検討でも少し苦戦しましたが、なんとかきれいに納まったのではないかと思います。これからどのような家になっていくのか楽しみです!また遊びに行かせてください!(笑)

  • コーディネイト 林 千恵
    コーディネイト
    林 千恵

    外観の色味になっているネイビー、白、木の色の3色を内観にももってきたおかげで全体的に統一感が生まれたH様邸。お好みのサーフテイストを取り入れてカジュアルにしつつも、ルイスポールセンの照明を合わせてモダンさも取り入れています。間接照明とカーテンボックスを合わせた造作ボックスも見どころです!家のどこにいても明るく、木のぬくもりを感じることのできる、素敵な空間となりました。

  • 工事 田中 陽平
    工事
    田中 陽平

    施工現場で何度もお会いしていたH様のお家づくり。なんだか不思議な感じがしましたが、本当にありがたいことです。寒がりで暑がりのご主人ですが、しっかり断熱気密しておいたのでもう大丈夫ですよ!!お友達もたくさん呼んでたくさん自慢してください!!土間デッキでBBQするときはぜひ呼んでくださいね~!(笑)

Thank | 振り返って

最近増えてきている昔からタイコーを知ってくださっている方からのご依頼。タイコーの施工現場を実際に見て頂いている方から家を建ててほしいと言っていただけるのは本当に嬉しいことです。

敷地をしっかりと活かしたパッシブハウスを建てることができ、今回も建てさせてもらった私たちも満足の行く素敵なお家が完成しました!

今回は1月からのご入居だったH様。最後まで何度も「本当に冬あったかいんですか?」とご質問頂いていました。我々の「絶対暖かいです」という言葉も最後まで信じておられなかったようですが、1年で一番寒い1月からのご入居で、一度も寒いと感じることなく冬を越し、「リビングのエアコン一台で玄関に入ってすぐ、お風呂を出てすぐ、家のどこにいても本当にあったかい!」と言っていただけました。

そう言っていただけること、H様との出会いに改めて感謝です。
タイコーには、常設のモデルハウスがあり、月に一度セミナーやOB様のお家の見学会も開催しています。
『冬暖かく、夏涼しい』家づくりのその秘訣をぜひ勉強しに来てくださいね。
  • シミュレーション時の画像シミュレーション時の画像
  • 実際の外観実際の外観
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