No.043 東向き間口4.5間 回遊できるパッシブコートハウス泉佐野市

完成予想パース
閑静な住宅地にあるH様邸は、約40坪の東向きの敷地に建つお家です。プランを作成するにあたり配置計画は容易な敷地形状ではあったものの、「プライバシーをどのように守っていくのか?」が課題でした。その課題解決を第一に立体的にモデリングしていきました。

南側の直接光よりも東側からの光を優先する設計の考え方を、そのまま形状に表した外観が特徴です。最も大きな特徴である東面の黒いボックス部分は、建物全体のベースである白いボックスから飛び出すような形状。一見すると部屋のように見えますが、実際にはLDKからアクセスできるコート部分になっており、また、上部はバルコニーとなっています。

大きな窓を東面に設けていますが外部からも見える開放にはせず、建物の外壁と塀とを兼ね合わせたような「壁」でぐるっと囲んでプライバシーを守ります。それにより、壁の内側は空洞となった「光の筒」として機能します。外構で閉じるという設計手法もあるのですが、今回は性格の違う壁をレイヤードし、建築で「開く/閉じる」を行っており、外観的にもユニークな形状となっています。また東側からの光を建物中央の吹き抜けを介してそのまま1Fまで届けるパッシブ設計にもなっています。

2Fの特徴的なデザインとしては、吹き抜けを中心に各部屋を配置することで、家全体を「回遊」することができます。時計回りも時には逆回りも・・・・自由度の高い動線で家族みんなが魚みたいにゆったりと回遊できる、水槽のようなお家になりました。

Completion | 竣工写真

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家の中心にある吹き抜けが特徴的だね
  1. キューブを凸凹と立体的に組み合わせたような外観が特徴のH様邸。色を切り替えることでさらに立体的に感じられます。

  2. 東面の接道部からは窓が極力見えないようにデザインしているため「家である感」がぐっと抑えられたハンサムな顔つきとなっています。

  3. 玄関部は2階に対して凹ますことで庇も兼ねています。L型にくびれることで軒天井の木部も強調されてよりスタイリッシュに仕上がります。

  4. 玄関を入ってすぐ目に入る鉄骨階段は、朝は2階からの光がさわやかに降り注ぐ心地よい空間になっています。階段下部には土間クロークも完備されており収納もバッチリです。

  5. 広い玄関にはシューズボックスと独立した手洗いを設けてお客様を迎えます。

  6. 左官仕上げモールテックスで仕上げたこだわりの対面キッチン。背面の収納は黒い扉で統一され、上部はスッキリとした窓をレイアウト。スタイリッシュな空間です。

  7. マットな仕上がりのキッチンはそれ単体でも質感が浮かび上がり素敵ですが、トーンを合わせてコーディネイトすることで空間が締ります。インテリアの名脇役として重宝しますね。

  8. タタミコーナーには掘りごたつのように足を入れてカウンターとして使える棚を、キッチン壁に設置しています。多目的に使えますね。

  9. リビングのアクセントとして、壁にフロア材を貼ってちょっとしたオブジェのようにレイアウト。丈夫には間接照明が入ってます。素敵ですね~

  10. 東面の光を取り込む吹き抜け。インナーコートからも反射・拡散した柔らかい光が入り込み、柔らかくお家を包みます。

  11. インナーコートはLDKから出入り可能な、趣味に庭にとなんでも活用できるまさに多目的な場所。こんな余白空間があると使い方を想像しただけでも楽しみですよね~

  12. 家の中心にある吹き抜けをぐるっと回遊できる廊下はスチール手すりで組まれ、光や気配を家中につなげてくれます。廊下の図書スペースもいい感じです。

  13. インナーコートの上部は一部バルコニーとなっています。閉じながら開放感を味わえる、これが「壁で囲う」家の真骨頂です。

  14. 子供部屋は将来、間仕切れるように設計されています。成長に合わせて変更できるスケルトン&インフィル仕上げです。

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Design | デザイン

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住まう場所や部屋の数と併せて、最近は「外に対して開く度合」にこだわられる方が多くなってきているように思います。開口部が大きくなるにつれて光は入りやすくなるのですが、くつろぎの場所のプライバシーを守ることが難しくなってしまう…。この「光や開放感」と「プライバシーの保護」のバランスについて、タイコーでは様々なご提案をしています。
今回、お家づくりで採用させていただいたのは「壁をつかったレイヤード」の手法。一概に壁といっても外壁の場合もありますし、外構の塀であったり、両者を連結させたりと様々なのですが、壁を使った一番のメリットは最もプライバシーを確保しやすい点と、外観に大きな特徴がでるのでスタイリッシュなイメージがつくりやすい点にありました。また、壁とセットで庭なども設けやすいため、室内からは開放的な空間がひろがり、外観と内観のギャップもつくりだせるのも魅力です。
シンプルでスタイリッシュな外観に合わせて、内部もスッキリとコーディネイトされたH様邸。色味を抑えて素材の質感を高めているため、時間と共に変わりゆく日の入り方や明るさとともに空間の表情が豊かに移り変わっていくのを感じることができます。
パーソナルのスペースをしっかりと確保しながらも家全体でしっかりとつながっている「回遊型パッシブハウス」またひとつ素敵なお家が誕生しました。

Concept|東向き間口4.5間 回遊できるパッシブコートハウス

夏至/冬至それぞれの日照シミュレーション(俯瞰)

南面が開けているからたっぷりの光と風を取り込めるね

配置計画

南側からの日射よりも東側からの日射をメインに配置設計をしていきました。
一番悩んだのが駐車場の場所。配置計画的には恵まれた敷地だったため、どこに駐車場を設定しても間取りは成立。「南側か?北側か?」外観形状の含めて検討していく中で、建物が最終的にインナーコートをぐるっと囲う案となったため、駐車場は南側に設定して今のカタチとなりました。東に凸しているインナーコートの壁「光の筒」が外観にもインパクトのある建物となっています。
スッキリと見せるために、実は北側外壁に凹があって自転車なども置けるようになっています。

シミュレーションとは?

日照と通風(卓越風)のイメージ

光と風の考え方

南側に隣家も建っていることから、東側に開くということをキーワードにプランニングをしていきました。
なるべく道路面からの距離を確保したかったので、配置は西側境界にドンと寄せるかたちにして、間口をいっぱいに活用できる設計にしました。
プライバシーを守りつつ光を取り込むために、吹き抜けと建物外部に「光の筒」としてインナーコートの外壁を立ち上げて設計しました。これにより直射もさることながら、反射・拡散したふわっとした光を取り込める立体的な建物を実現しています。
風は外壁を高く立ち上げているため、東面の大きな掃出し窓を開放することができ、自在に取り込むことができるようになっています。「閉じる」ことで「開く」新しい家のカタチです。

Simulation | 日照シミュレーション

夏至/冬至それぞれの日照シミュレーション(屋外)

夏至/冬至それぞれの日照シミュレーション(屋内)

朝から昼にかけて家のどこにいても深く光が差し込むお家になっています。インナーコートの壁をたちあげて囲うことでいい感じの光量となり、ふわっと明るいギャラリーのような空間となっています。
構造的に主要な部分ではないので、将来的にコートをどのように使うのか次第では、壁に穴をあけたりいろいろ変化をつけていくこともできます。
動線だけでなく光も回遊する、そんな楽しいお家になりました。

Impressions | お客様の声

お客様写真

東大阪からは離れているから無理かな? でもダメ元が結果的に二重丸

物件名
S様邸
所在地
西宮市
構 造
木造3階建て SE構法
築年月
2015年
延床面積
152.60m²
実は他社さんで建てることに決まりかけていたのですが、ギリギリのタイミングでタイコーさんにお願いすることに変えたんです。
家づくりをするにあたり、SE構法を採用している関西の工務店は一通り調べました。その中のひとつにタイコーさんも当然あったのですが、訪問はせずにいたんです。東大阪から泉佐野の現場に通ってもらえるかどうかが不安で。仮にいい感じで話がすすんでも、結局は断られるんじゃないかと。それに、自分たちも東大阪へ打ち合わせに行くのは大変かなと躊躇していました。

でも、施工事例はいずれも私たち好みでしたし、あとで後悔するのはイヤだったので、ダメ元で訪問してみたんです。せっかくだから、やりいことは全てお伝えしました。そうしたら意外にも「全然かまわないですよ」と、拍子抜けするぐらい簡単な返事。帰り道の車中では既に「自分たちの夢を叶えてくれるはこの会社かもしれないね」と2人で話していたのを覚えています。

プラン依頼をするにあたっては、既に話をしていた他社さんと同様に、「真四角の家」「プライバシーの保護と防犯を考えてオモテから1階の窓が見えない」ということをお願いしました。そして、提案してもらったのが、中庭にウッドデッキのあるプラン。このスタイルはタイコーさんだけでしたね。また、プランだけでなく、内観についてもさまざまな要望を伝えました。仕事がらインテリアショップや雑貨屋さんを目にすることが多いため、仕事をしながら「自分が家をつくる時にはこうしよう」と思っていたことを全て。他社では色々と理由を付けて断れれていたことも、ほぼ全てを実現してもらったことには大変満足しています。

途中、やりたいことがありすぎ、また素材ひとつひとつにこだわったこともあり予算オーバーにもなりかけましたが、タイコーさんの協力とご理解でなんとか乗り切った感じでした(笑)。また、私たちにはわからない日射取得や遮蔽、風の通り道など四季を通して快適に暮らす知恵に関しては、シミュレーション動画などを提示していただきながら、具体的な提案をしてもらうこともできました。

いま思い返すと「家づくりは人とのめぐり合わせ」、施主と施主のセンスを理解し提案できる作り手とのコミュニケーションがいちばん大事なのではないでしょうか。「キッチンカウンターをモルタル仕上にしたい」と要望した際も、他社さんは「えっ!?」と驚いて尻込みされたんですが、タイコーさんは「面白いですね、やりましょう」と、私たちが望むテイストを即座に理解してもらえましたし。この出会いに到るまでの10ヶ月近くも無駄ではなかったと感じています。

Message | 担当者より

  • 営業 前田 良
    営業/設計
    前田 良

    敷地を見に行かせてもらった時からなんとなく「開くのではなく閉じる」形状をイメージしていたH様邸。
    東面の道路を挟んでの隣家の敷地が高くなっていることもあり、しっかりと囲いながら空にむかって開いていくそんなプランニングを積極的にご提案させていただきました。
    極力シンプルな外観を目指して窓の配置とサイズにはこだわったので外観的には「これ家?」的な感じに仕上がったと思います(笑)
    お施主様に似ておしゃれなお家になりました!

  • コーディネイト 林 千恵
    コーディネイト
    林 千恵

    色を多用するのではなくトーンを抑えてポイントに素材の質感を出していくインテリアのデザイン。
    特にキッチンにつかった水に強いモルタル左官材のモールテックス。とってもいい質感で照明の当たり方でもずいぶん雰囲気のかわる面白い素材。
    タイコーも初めて使うのにおススメしておいてなんですが、予想以上にいい感じでよかったです!(笑)

  • 工事 田中 陽平
    工事
    田中 陽平

    いつも通りキッチリと施工させていただきました。
    夏の暑い盛りの現場でしたが、大工も涼しげに作業していて我ながら快適な家をつくっているな~と改めて感じたお家です。
    囲った外壁が個人的にも好きでカッコいい家になってよかったです!Hさまこれからもよろしくお願いします!

Thank | 振り返って

スタイリッシュで素敵なお家に仕上がったH様邸。いつもスタッフによる初回のプランニングは「ああじゃない! こうじゃない! こっちがいい!」と言い合ってできあがったカタチになりますが、実際に完成してみるとタイコーのエゴだけでなく(ちょっとはあると思います笑)お施主様のご要望にもしっぽりとはまっているのを感じられ、なんだか幸せな気持ちになる今日この頃。

外観と内観の調和を意識してプランしているのですが、H様邸の場合は施主様の中で徹底的にイメージが統一されていたので、タイコーとしてもスムーズにカタチにしていくことができました。

実際にお住まいになられてからどんな住まい心地なのか? 使い勝手はどうなのか? いつもながらスタッフも興味津々。またお話をたっぷりと聞かせてくださいね~、H様これからもよろしくお願いいたします!
  • シミュレーション時の画像シミュレーション時の画像
  • 実際の外観実際の外観
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施工事例