No.039 北西向き 3間間口の3階建てパッシブハウス「open」大東市

完成予想パース
「建築希望地を限定すると、ご希望の土地がなかなか出てこない」注文住宅ではよくある話です。Sさまの建築計画も土地探しからはじまったのですが、最終的にはご実家の駐車場を取り壊すことでご希望の建築が可能か? というテーマへと変わっていきました。

タイコーでは、敷地条件によってご提案するお家がまったく違ってきたりしますが、S様のお家も同様に、最初に検討していた土地で提案していたプランとはまったく違うお家となりました。テーマは「閉じると開く」。分筆した土地のため75m²(約22坪)とコンパクトな敷地面積。住宅密集地ということもあり、全面道路の幅員も狭い中でどのようにしてプライバシーの確保と明るさを両立するか? をメインに設計していきました。

建物全体の採光計画でまず最初に考えたのは南からの日射取得。しかしながら高低差や北面に広がる
川と堤防のロケーションも美しかったので、東と北面にも開いた多方向に開く開口計画でプランニングをしていきました。視覚と風、光、それぞれ用途の異なる窓を組み合わせて立体的に構造を構成して、どこにいても五感を心地よく刺激してくれる都市の中の大樹のよう。そんな快適なお家ができました。

Completion | 竣工写真

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リビングの吹き抜けが気持ちいいね
  1. すっと立ち上がった外観が特徴的な都市型3階建てのS様邸。周囲の高低差を利用した、タイコーならではの景観・日射・通風取得の手法が詰まっています。

  2. 外観正面の北側は、開口部を極力抑えてスッキリしたハンサム顔。特徴的な形状の屋根は、軒裏を木調にすることでよりインパクトのあるデザインとなっています。

  3. 屋根と同様に下屋も同素材の木調サイディングを使うことで外観に統一感をもたせています。外観の色味は、3色までに抑えるのがデザインのポイントです。

  4. 広々としたシューズクロークと繋がる玄関ホール。床タイルの黒、壁の白、オーク無垢床の木のカラーが外観の3色とリンクしていて統一感を生み出します。

  5. タイルで仕上げた奥様のこだわりの洗面台。明るく広々した洗面所にとってもお似合いです。もちろん収納もしっかりと確保されています。

  6. 北面にキッチンを収めた縦長のLDK。スッキリとした白い空間に無垢材のフロアと造作したキッチンの扉が映えます。

  7. 南面のLDKへは、南西にとったバルコニーから光が差し込んでいるのが分かります。LDKの間口いっぱいに造作されたTVボードが迫力あります。

  8. 2階~3階にもうけた吹き抜けで東南の光をぐっとLDKに引き込みます。電動ロールカーテンもオススメです。

  9. LDKの西側にバルコニー、階段、タタミコーナー、トイレ(どれも奥行き1間)を設け、残った2間で縦長のLDKを実現しているのが、空間がスッキリ見えるポイントです。

  10. こだわりの対面キッチンは造作によるもの。ダイニング側からは収納になっています。ポイントで使った黒いクロスで、ここでも3色のバランスがとられています。

  11. キッチンと同メーカーでそろえた背面収納。スッキリ統一感のあるデザインが美しいですね。上部には間接照明が仕込まれていて夜も綺麗なんです。

  12. 3帖のタタミコーナーはちょっと横になるのにうってつけ。夏はビールが似合いそうですね…(笑)

  13. 子供部屋には造作の本棚もあってゆったりとくつろげそうですね。バルコニーへのアクセスはお隣の納戸からもアクセス可能な2WAYです。

  14. 吹き抜けを望む3階ホール 腰壁をちょっと木の格子にするだけで、ぐっと雰囲気もおしゃれに変わりますね~!

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Design | デザイン

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限られた敷地の中で居室数やLDKの広さを実現するために3階建てのプランとなったS様邸。周辺敷地の既存建築の状況から、北側はプライバシーも兼ねて「閉じる」南は採光・通風のために「開く」を意識してプランを検討していきました。
西・東の関係性でいうと開けている東をメインに採光、眺望をとるレイアウトとしました。2階のメイン階は西側には一間の奥行きで完結するものをそろえて配置することで、スッキリとした縦長のLDKを実現しています。2間の縦長のリビングがそのまま上部へ折れ曲がって続くように吹き抜けを配置し、一日中光が差し込むLDKという設計になっています。
シンプルな外観は駐車とのバランスも良く、幅の狭い全面道路からの駐車も楽に止めることができつつ、2階・3階が飛び出た形状はそのまま玄関の庇にもなっているので駐輪にも都合のいい合理的なデザインとなっています。
ぽっかりと3階部分で空に開いたような外観は、機能的にはプライバシーを確保したバルコニーのためですが、外観のアイキャッチとして、また、お施主様の開けた人柄も表したような、そんな温かみのあるお家がまたひとつ完成しました。

Concept |北西向き間口3間のパッシブハウス「open」

夏至/冬至それぞれの日照シミュレーション(俯瞰)

吹き抜けのある東南側から光を採り込むしくみだね

配置計画

全面道路の幅員が狭いため、駐車のしやすさにもウェイトを置いて配置計画を進めました。
縦駐車の場合は1Fで主寝室と収納を確保するのが難しかったため、車は横駐車として最大建物間口3間でスッキリとした建物形状としました。
その上で3階建てに引き上げて用途や日射を検討する過程で引っ張ったり、へこましたりして立体的に凸凹したシンプルでありながらしっかりと閉じ、開いた家の設計となっています。
自由度の高い立体的な建築は、SE構法の強固な構造躯体ならではダイナミックな空間を実現できます。

シミュレーションとは?

日照と通風(卓越風)のイメージ

光と風の考え方

接道的には北西向きの建物です。建物の裏側は2階建てになっておりまた東側は開けているので、閉じると開くのメリハリの利いたプラン提案をさせていただきました。
まずは建物を最大間口である3間分をしっかりと確保してそのまま上部へ引き上げます。そこに東南側からの光を取り込むための吹き抜けを設け、大きな開口で東と南からの光をしっかりと取り込めるように立体的にデザインしていきました。
バルコニーも重要な風の取り込み要素となるため、しっかりと庇をかけて雨を防ぎつつ開放すれば家中の風を通せるように上下にそして対角に設置して家全体での風の流れを考えました。

Simulation | 日照シミュレーション

夏至/冬至それぞれの日照シミュレーション(屋外)

夏至/冬至それぞれの日照シミュレーション(屋内)

吹き抜けの開口部は南と東を開き、あえて西を閉じて夏の暑さに備えました。シュミレーションでも一年を通じてたくさんの日射を確保できる開口プランとなっています。
光の筒をイメージした2階から3階にかけて設けた大きな吹き抜けは、反射する光を取り込むことでくもりの日でもふわっとした光をLDKに伝えてくれる自然の間接照明となっています。
開放感とともに明るさもしっかりと確保した、実は電気代も少し助かるエコな家づくりなんです。

Impressions | お客様の声

お客様写真

物件名
S様邸
所在地
大東市
構 造
木造3階建て SE構法
築年月
2017年
延床面積
92.75m²
家を建てるのは2度目なんです。実は以前の家もタイコーさんで建てた家だったので、今回もお願いしようと。また、建材関連の会社に勤めている(ご主人)ので、タイコーさんの評判も耳にしていましたしね。
でも今回、あらためて話を聞いてみて「なるほど!」と思ったのが、「耐震」「断熱」「パッシブデザイン」のこと。前の家を振り返ってみると、タイコーさんが力説するこの3つが、家にとって確かに大切だなと。逆に他の住宅会社さんやハウスメーカーで、これらの重要性をしっかり説明してくれるところは少ないですね。ましてや、この3つをバランス良く家づくりに取り込んでいるとなると、必然的に「タイコーさんに」ということになりました。

隣接する建物の頭越しに南からの日射を得るため、2階をLDKにすることは最初から決めていたのですが、それ以外はタイコーさんと相談しながらすべて決めていきました。
資料請求をすると送ってもらえる青い『施工事例集』に、「この家のこの部分」という感じで付箋を付けて打ち合わせに臨み、それら要望に対して林さんから提案してもらう「おすすめ」の中から選んでいくって感じで。キッチンまわりなどは、ほとんどそうです。でも、結果的にはそのほうがまとまりのあるコーディネートになりますよね。「フローリングとキッチンの腰板と(LDKに隣接する)トイレのトビラの色を揃えましょう」とかは、素人では思いつきませんからね。ハウスメーカーの家を見ていいなと思っていた間接照明もしっかり計画してもらいました。

こちらからお願いしたのは、ごろっとできる畳の間と、コレクションしているベアブリックをディスプレイする棚を設けて欲しいということぐらいだったでしょうか。キッチン背面にニッチを造作してもらい、リビングにも棚を造ってもらいました。さらに、この棚の延長線上としてTVボードも造作することで、リビングがスッキリとなりましたね。

5月に入居して4ヶ月ほど過ごしましたが、良かったなと思ったのはリビングの吹き抜けですね。南からの光を取り込んで明るく開放的ですし、夏の暑さも上に抜けるため、エアコンをフル稼働しなくても十分快適に過ごせます。これからは秋、そして冬へと向かっていきますが、断熱性能を高めたこの家が寒い時期にもどのくらい快適なのかをいまから楽しみにしています。

Message | 担当者より

  • 営業 羽柴 仁九郎
    営業
    羽柴 仁九郎

    実はご縁があってタイコーでは2軒目のお家づくりになるSさま。
    お話をお聞きした時はまずは土地探しからのスタートでしたね。なかなかご要望のエリアでの土地が無く、最終的にご実家の駐車場に2世帯近居での設計提案となったのですが、ご希望の要素をしっかりと確保しつつ前家よりもさらに快適なお住まいを実現できるか?じつはちょっとプレッシャーもあったりしました(笑) 完成したお家をSさまご家族だけでなく親御さんにも喜んでいただき本当にうれしく思っております。S様これからもよろしくお願いいたします。

  • 設計 山村 恭代
    設計
    山村 恭代

    てきぱきとプランが決まっていったS様邸。打ち合わせは漫才のように(笑)進められていきましたね。奥様のこだわりのインテリアを設計の中でシンプルで、でもセンス良く見せれるように考えていくのは楽しかったです。
    LDKの明るさを完成の時に喜んでいただいた時のことが印象に残っています。これからもよろしくお願いいたします。

  • コーディネイト 林 千恵
    コーディネイト
    林 千恵

    あまり素材や色をたくさん使わないでまとまりのある家づくりが実はテーマにあったS様邸。ご本人は意識されていませんでしたが、白、黒、木の色づかいで実はしっかりとまとめられていたんです(笑)
    照明計画にもこだわれて間接照明をご提案させていただいたのですが本当に明るいお家でほぼ夜しかつかわないかな~・・・なんて思ったりも(笑)

  • 工事 田中 陽平
    工事
    田中 陽平

    タイコーの家を2軒も建てていただいている!「これはより暖かく進化したタイコーを味わってもらわねば!」と実はこころに秘めて励んだお仕事でした。
    もちろんこだわりの断熱・気密はしっかりとおさめ快適な家づくりをさせていただいております。奥様の趣味のクマの人形、完成したお家で早く見たいと楽しみにしております!これからもよろしくお願いします。

Thank | 振り返って

土地の分筆から始まって配置計画、立体設計と通常の家づくりより手順としては多かったのですが、こうして2代にわたって土地が継承されていくことをお手伝いさせていただくのは本当に光栄でした。
これからの住まいの在り方、
①2世帯住宅
②1.5世帯住宅
③2世帯近居(母屋と離れの関係)
これらについて家づくりに携わる側として検討していく必要性があるのではないかと思っています。
時代時代によって多様化する住まい方の在り方や土地の有効活用しっかりとしたアドバイスができるようにこれからもタイコーはいろいろな家づくりに励んでいきたいと思います。
Sさまこれからもよろしくお願いいたします!
  • シミュレーション時の画像シミュレーション時の画像
  • 実際の外観実際の外観
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