株式会社タイコーアーキテクト Idea Trium(イデア・トリウム)

No.030 都市型コンパクトハウス「土間と透け天井の家」東大阪市

完成予想パース
タイコーの分譲地HOBITTOの中に建築した東向き2.75間間口の都市型コンパクトハウス「土間と透け天井の家」。敷地約65㎡(19.6坪)と狭小地の中でどうやって日射を確保するのか? 物理的に面積は小さくなるのものの空間をどう無駄なく広がりを作り出せるか? の難題に挑んだ意欲的な建物です。

まず、形状はシンプルに箱型で構成し、用途の無い建築面積の無駄を極力省くことをめざしました。次に1Fの36㎡という限られた建築面積の中で何を配置していくか? どこまでの大きさを確保するか? 優先順位をつけて検討していきました。
一般的に1Fにあって面積を大きくとってしまうものの代表に ①玄関・シューズクローク ②玄関ホール ③洗面 ④風呂 ⑤トイレがあります。ここで2Fにあげることで対応したのが優先順位の低い風呂・洗面・トイレ。逆に玄関まわりはやはりどうしても必要なので、思い切って「土間」として大きく配置してみました。そして玄関ホールを無くして、ドア無しでLDKと繋がりを持たせ一体の空間として視覚的にも広がりを持たせました。

次に検討したのが「日射」です。
東向きということで午前中は有利に日射を確保できるのですが、隣に2階建てが建つ敷地でいかに南の日射を得るのか? 具体的に検討していきました。最初は吹き抜けも検討したのですが、狭小住宅で限られた建築面積を吹き抜けに割くことはやはり難しく、一部2Fの床をグレーチングにして使い勝手や心地よさを考え、その上にポリカーボネートを施工することで床はあるのに光を1Fに通す「透け天井」として仕上げました。

あとはクローゼットの扉を無くしてオープンの棚をサビ加工の鉄パイプで仕上げ、ブルックリンスタイルのインテリアで家全体をコーディネイトしました。

限られた予算・敷地でもこだわりを詰め込む、タイコー流の新しい狭小住宅の考え方です。

Completion | 竣工写真

  • 竣工写真1
  • 竣工写真2
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  • 竣工写真4
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  • 竣工写真6
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  • 竣工写真8
  • 竣工写真9
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  • 竣工写真14
  • 竣工写真15
シャープなインテリアがハンサムだね
  1. シンプルな箱型の外観形状、東面のぐるっとかこった部分は木調サイディングをはってシャープな印象になっています。

  2. 縦長の窓を1F、2Fと連続して使うことでリズムのある外観形状になっています。

  3. オープンな印象のダイニング、店舗のようなインテリアは何を飾ってもオシャレになっちゃいます。自由にカスタムしてください。

  4. 広々の土間空間。自転車をかざったり、お気に入りの靴を並べたり気軽に趣味と生活が交わるそんなスペースです。

  5. リビング上部にはなんと「透け天井」があって柔らかい光がふりこみます。あえて掃き出しを取らずに縦長窓をつかったハンサムな空間です。

  6. 土間のとなりにあるリビングは、TVを見ながら、音楽を聴きながら趣味に没頭できるフレキシブルな空間です。

  7. オールステンレスで仕上げたこだわりキッチンはまるで飲食店のよう!使い勝手も抜群です。

  8. FRPグレーチングの上にアクリルを敷いて光を通す透け天井に仕上げたリビングの天井。木造の構造躯体のガッシリ感との対比もおもしろいですね。 ハンギングでなんでも吊るせますよ~

  9. こだわりのスチール手すりはなんと天井からVの時に伸びてます!ちょっとしたディテールが自分流のカスタムの極意です。

  10. 2階のお部屋は現在は広々ワンルーム、将来のライフスタイルに合わせて2部屋に分けれる設計提案です。

  11. 南からの光をふわっと取り込む横長の天井にくっついた窓。インテリアを邪魔せずにシャープな空間を作り出します。

  12. あえてクローゼットを作らない「見せる収納」。鉄パイプを特殊加工したラックはまるでセレクトショップのようですね。

  13. 洗面、トイレのドアを壁と同じ「黒」で統一することでぐっと引き締まった空間インテリアテクニック。

  14. こだわりの皮調クロスとPタイル床で仕上げた こだわりカスタム、渋いです!

  15. 造作の洗面台で質感もグッとUP。朝も気持ちよく支度できそうですね!

内部をもっと見る
物件名
ホビット1号地
所在地
東大阪市
構 造
木造2階建て 木造在来
築年月
2016年
延床面積
70.39m²

Design | デザイン

  • デザイン1
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間取りを見る

狭小シンプルハウスを検討していく時に大切なのは「省くこと」と「盛る」こと。
「どこにどう?」がいつもながら悩むところなのですが、今回はモデルハウスとして仮想の家族構成に対してコンセプトを付けて設計していったので、リアルに細部まで作りこむことができました。

まず、シンプルな外観デザイン。王道のキューブ型に少し自分流のアクセントとしてぐるっと囲いをつくり木調サイディングで仕上げてちょっとカスタム。屋根や庇といった建物形状によるパッシブ要素を今回は省き、その代わり吹き抜け代わりの透ける床を採用。

外部のデザインからは内観をイメージしにくいようにシンプルにつくり、内部インテリアは完全に好みのイメージでカスタムしていく、気軽に自分のテイストを盛り込んでいく、都市の軽やかなこれからの時代のコンパクトハウスをめざしました。

Concept |東向き2.75間間口の都市型 コンパクトハウス 「土間と透け天井の家」

夏至/冬至それぞれの日照シミュレーション(俯瞰)

南側の建物越しからの採光がポイントだね

配置計画

配置計画はシンプルに考えました。
2台の駐車が可能な奥行きを確保して西側に後退。必然的にプライバシーも確保しやすくなります。2Fのバルコニーも後退したことで有利に確保できる東日射をメインに配置していきました。
東向きの建物として有効な日射を確保できるように配置しつつ、南の日射を確保するデバイスを建物の外観形状でつくるのではなく、「床」というちょっと新しい要素で補うようにしました。

狭小敷地を最大限利用しつつしっかりとプライバシーと日射を考える、新しいタイコー流の住宅設計の考え方です。

シミュレーションとは?

日照と通風(卓越風)のイメージ

光と風の考え方

凸凹の無いシンプルな外観形状。敷地面積が大きければ凸凹立体的に建物を構成して光の筒を作り出すこともできるのですが、都市型の狭小住宅ではなかなかそう簡単にはいきません。限られた建築面積で建物設計するためにまず中庭や吹き抜けを取ることは難しいのが現状です。

ではそうした住宅は「暗くても仕方がない」のでしょうか? それはちょっとどうかと思う…と
いろいろ頭をひねって考えたのが、グレーチングにポリカ板を載せた足さわりも素敵な透ける床です。

東面の窓は大きくとりたいところをぐっとこらえて、縦長の縦すべり窓を上下に連続してデザインすることで、一般的な掃出しだらけの家ではなく、ぐっとハンサムなイケメン顔を作りだしました。

Simulation | 日照シミュレーション

夏至/冬至それぞれの日照シミュレーション(屋外)

夏至/冬至それぞれの日照シミュレーション(屋内・LDK)

直射の日照を確保するためには建物を凸凹して中庭をつくるか、吹き抜けをつくるか?の2択だったのですが、今回は狭小建築ということもあり、あえてどちらでもないタイコーオリジナルの提案「透け天井」を採用しました。
また南面の光をなるべくたくさん2Fの南面から取り込む必要があったので、比較的大きな窓を設置し、室内に取り込む光の量を確保しました。

1Fへの光の透過は緩やかではあるものの、リビング部分の天井が全体的にぼんやりと光をとおし、行燈のような奥行きのある明かりをとどけます。
またひとつ新しい家と光の考え方が始まりましたね

スタッフコメント

Message | 担当者より

  • 営業 市川 健
    営業
    市川 健

    今回は狭小住宅。モデルハウスとしての建築なのですが、俳優のデ・ニーロのアプローチならぬタイコーアプローチで細か~くお客様像を設定して細部まで作りこんでいます。大変でしたがカッコよく面白い家ができました。ちなみにホビットは全9区画すべてこのぺルソナが設定されているので面白いですよ~よかったらHPで見てみてくださいね~

  • 設計 中瀬 由子
    設計
    中瀬 由子

    こだわったのは質感。使った上手製作所さんの鉄パイプなんかもしっかりとサビたような加工がされていたりと見え方をより意識して作りこんでいます。「透け天井」はグレーチングで仕上げて終わりではなくしっかりと女性目線で痛くない足ざわりをこだわってつくりました!ぜひ乗ってみてくださいね~

  • コーディネイト 中野 紀子
    コーディネイト
    中野 紀子

    いろいろインテリアを考える際に参考にしたのですが、今回は住宅というよりカフェや服屋さん、雑貨屋さんを参考にいろいろと素材から選んでいきました。個人的にはステンレスのキッチンがお気に入りです。かっこいいハンサムなインテリアになってまた新しいタイコーのスタイルが作れたとおもっています。

  • 工事 吉澤 卓真
    工事
    吉澤 卓真

    いろいろと設計・コーディネイターの無理な注文が多く(笑)苦労した家にはなりますが、カッコよくできたので良しとします。
    思っていたとおりグレーチング床から光が入り込んでいて「やるな~」とちょっと感心しました。でも口には出さない寡黙なキャラです。

Thank | 振り返って

一般的に建売(建っている家)は「あんまりかっこよくない」的なイメージが強いのですが、タイコーの建売(モデルハウス)はがっちりと考え抜いて設計コンセプトを作っていきます。

タイコーでは「同じ家が建つことはない」それは建築する土地が毎回違うのとお客様の家族構成やライフスタイルが違うから当然の事なんです。

もちろん今回のモデルハウスもしっかりとお客様像(ぺルソナ)を絞ってニッチにニッチに(笑)作りこんでいきました。
「ああでもない、こうでもない」
「こっちのほうが絶対かっこいいで~」
そんな声も湧き上がるのが良くも悪くもタイコーの社風。楽しみながら真剣にこれからの家のことをもっともっと面白く進化させていきたいと思っています。
  • シミュレーション時の画像シミュレーション時の画像
  • 実際の外観実際の外観
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