株式会社タイコーアーキテクト Idea Trium(イデア・トリウム)

家中があたたかい 快適な暮らしイメージ

3つの価値[健康にやさしい家をつくる(2)]高断熱高気密が快適を生む

くるんで(高断熱)つつむ(高気密)が断熱の基本

冬にうれしいダウンジャケットは、羽毛が詰まった生地で体をくるみ、襟元や袖口から冷たい風が入らないようにピッチリとつつみますよね。高断熱・高気密もこれとまったく同じ原理なのです。「断熱材」と呼ばれる空気の層をたくさん含む素材(まさにダウンですね)で住まい全体をくるんで、隙間風が吹き込まないようにシートでつつむのが原理です。

高断熱・高気密の家の実際

まず、高断熱・高気密仕様の家がどのようなものかを知っていただくには、実際の家での室温の変化を見ていただくのが、もっともわかりやすいと思います。
右のグラフは、当社「ビレッタ鴻池II(東大阪市)」内に建てたモデルハウスでの温度変化です。(測定:2014年12月16日〜22日の6日間)グレーの折れ線グラフが外気温、それに対して、青の実線が1Fキッチン、破線が2F寝室のそれぞれ室温です。
外気温が氷点下になる日もありましたが、室温は最低でも17℃を下回ることはありませんでした。また、夜間に暖房を止めても室温は数度下がるだけでした。しっかりと断熱を施された家が、いかに快適であるかおわかりになられるかと思います。

エアコン1台で家全体が快適空間に

高断熱=断熱材の性能×厚さ

断熱性能の違いは、熱伝導率(断熱材の性能=熱の通しにくさ)と厚みの掛け算で算出できます。薄くても暖かい布団、逆に厚くても寒さを感じる布団があるように、厚みと同時に素材自体の性能も大きく関係します。
右の表は、いろいろな素材の熱の通しにくさを比較したもの(数値が小さいほど熱が通りにくい)。タイコーは数ある断熱材の中でもトップクラスの性能を誇る高性能グラウスールを標準仕様として用いています。


断熱性能比較/タイコーの断熱仕様/断熱の断面

高気密=すきまがわずかな家

高気密とは、気密性能に優れた家です。そのため、外からのすきま風の侵入や、室内の快適な温度が逃げ出すことを防いでくれます。その性能は、単位面積あたりの隙間の大きさ(C値)で表されます。
一般的なハウスメーカーのC値は、長期優良住宅仕様の基準値である5cm²/m²、一般的な広さ(100m²)の家に換算すると、「B5判のノート」に該当する程度の隙間があることになります。これに対して、タイコーの家はC値=0.6cm²/m²、100m²の家に換算すると、「名刺」程度の隙間です。
ここでもタイコーの性能の違いがお分かりになられると思います。

すきまがわずかな家
断熱性能の高いサッシのイメージ

サッシとガラスの断熱性能がポイント

「断熱」と聞いた時、まず頭に浮かぶのが断熱材が敷き詰められたか壁や天井のイメージ。でも、家全体の断熱の視点で考えると、窓(サッシとガラス)の断熱性能の良し悪しが、外壁の性能以上に大きく影響を与えるのです。

熱の出入りが最も激しいのが窓

日本建材・住宅設備産業協会の調べによると。窓などの開口部を通して、冬に暖房の熱が逃げる割合は58%、夏の冷房中に入ってくる割合は73%にも及びます。一般的な家の表面積において、窓の占める割合は10%に満たないのに対し、半分以上の熱が窓から逃げていきます。
断熱と聞くと、つい壁面や天井の断熱材をイメージしがちですが、効率から考えると、窓の断熱性能を高めることが、家全体の断熱を考えたとき、最も効率がよいのです。

窓から逃げる熱

Low-Eガラス+樹脂サッシがスタンダード

窓の断熱性能を高めるには、大きくは2点の改善が必要です。ひとつはガラスの断熱性能、もうひとつがサッシ(フレーム)の断熱性能です。
ガラスについては、ダブルやトリプルといった複層化とその間に熱伝導率の低いガスを封入することで断熱性能を高めます。また、Low-Eガラスという、特殊な金属膜によって熱を反射するガラスを用いることで、窓から入る熱をコントロールすることもできます。
一方、サッシにはこれまでのアルミに代わって樹脂(プラスチック)製が今後は増えていきます。アルミは生産性に優れている反面、熱伝導率が高いため、熱の通り道となり、結露の原因となるからです。日本ではコストの関係などから樹脂サッシの普及が遅れていますが、すでに世界的には樹脂製もしくは木製のサッシが主流であり、アルミは使われなくなっているのが現状です。

高性能サッシ断面

日射取得率も考える

単に断熱性能だけを考えるのであれば、窓の面積を小さくするのが最もお手軽でコストもかかりません。しかしそれでは窓の外の眺めも望めないため、住み心地や快適性に欠け、また、冬の日射しを室内に取り込んで(日射取得)室内を暖かくすることもできません。
窓を計画するときは、断熱性能と日射取得量とのバランスを考えることが大切なのです。その点、Low-Eガラスは、設置する窓ごとに日射を採り込む量を加減することが可能です。日射取得率が高いガラスは、日射熱をより多く採り込むことができ、冬の暖房費を低減。日射取得率を抑えたタイプは、断熱性能も高いため、寒さ&結露防止に貢献しますので、設置する場所(方角)によって使い分けることが、快適さや省エネにとって有効な手段になります。

日射取得率イメージ

3つの価値