株式会社タイコーアーキテクト Idea Trium(イデア・トリウム)

家中があたたかい 快適な暮らしイメージ

3つの価値[健康にやさしい家をつくる(1)]「寒い家」は世界の非常識

「寒い家は命を脅かす」ということをまず知ってください。

冬に廊下やお風呂場の脱衣所、トイレが寒いのは、「当然」あるいは「仕方がない」と考えてはおられないでしょうか?
でも、この寒さが原因で、冬場のお風呂場やトイレで亡くなれる方が、年間、実に1万7000人。その数は、交通事故で亡くなる方の3倍以上にもなるのです。

冬に風呂場の事故が急増するワケ

冬、お風呂に入ろうと服を脱いだ途端、「ゾクッ」と鳥肌が立った経験があると思います。脱衣所の寒さから体温を守ろうとする体の反応で、同時に血圧の急激な上昇や下降が引き起こされます。これを、「ヒートショック」といい、冬の入浴中に起こる突然死の大きな要因となります。
急激に血圧が上昇した場合は、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などが、逆に、血圧が低下した場合は脳貧血を引き起こし、浴槽で気を失う可能性があるのです。
入浴時の温度差が大きくなりがちな12月、1月は、1年のうちで入浴中の突然死が最も増えるので、特に注意が必要です。

入浴中急死者と気温の関係

温度変化と血圧の関係

お風呂やトイレだけでなく、居室でも同様のことが言えます。右のグラフは室温の低下と血圧の上昇量を示したグラフです。室温が10度下がることで、血圧が30mmHg上昇したことがわかると思います。
一方、寒さを改善したリフォームを施した家では、起床時の血圧がリフォーム後は12mmHg下がったとの調査結果もあります。
健康のバロメーターでもある血圧は、室温の快適さと密接な関係があるのです。超高齢化社会に向けて求められるのは、家中が均一な温度を保てる家なのです。

グラフ 温度変化と血圧の関係

暖かい家は健康を改善する

2002年~2008年に転居した合計24,000人を対象として、新居の断熱グレードを断熱等級3から断熱等級4へ、また、断熱等級4から断熱等級5へそれぞれ上げた際の健康状態改善率を調査しました。
その結果、ほとんどの健康状態の項目において断熱グレードを上げると改善率は上昇したのですが、G3→G4ではその改善率は小さく、G4→G5と上げた際の改善率の上昇が顕著であることもわかったのです。
「手足の冷え」ではG3→G4で10%の改善率なのに対し、G4→G5では23%の改善、「せき」ではG3→G4で3%、G4→G5だと19%というものでした。
断熱性能を高めた暖かい家は、血圧以外の健康にも大きな影響を与えるのです。また、その際には「断熱等級5」を目指すことが、健康のためには望ましいと言えます。

寒い脱衣所イメージ

グラフ 健康改善率の変化

そもそも、どうして日本の家は寒いのか?

少し話を戻しましょう。そもそも、どうして日本の家は寒いのでしょうか? ひとつは、「夏に涼しい家で冬は寒さに耐える」ことが当然とされてきた日本の家づくりの考え方。もうひとつは、断熱性能を向上させることによるコストメリットがあまりない、と考えてきた日本人の暮らし方に原因があります。

「夏は風通し」「冬はコタツ」が日本の伝統的な家づくり

日本の家づくりは、夏の風通しに重きを置かれている反面、冬に家全体を暖かくするという発想はなく、寒い日はコタツや火鉢で局所的に暖をとるという発想でした。
右上のグラフは国別に比較した家庭1世帯あたりの年間エネルギー消費量です。部分的にしか暖房を使わない日本は、他の国に比べて著しくエネルギー消費量が少ないのがわかります。省エネという点では、日本の暮らしはとても優れているかもしれません。しかし、快適さ、さらに健康のことを考えると、決してほめられた家づくりではないのです。
右下は、冬の寒さによる病気の自宅死亡率を、地域ごとに比較したものです。寒さの厳しい北海道がいずれの割合も最も低く、逆に比較的温暖といえる四国や近畿、中国地方の成績が悪くなっています。その理由は、温暖な地域ほど家の断熱への意識が低く、体に悪影響が及ぶためです。

グラフ エネルギー消費量と自宅死亡率

暑さ寒さを寄せ付けないイメージ

タイコーは日本の断熱基準のずっと先へ

世界的には「健康と室温の関係」は周知されており、「健康のための冬暖かい家」が常識です。日本の家づくりは「ガラパゴス化」していたと言えます。しかし、昨今の日本におけるエネルギーに関わるさまざまな問題もあり、国も断熱に関する規制を強め、2020年にやっと省エネルギー基準(長期優良住宅基準)が義務化となります。
ただ、その基準はどうでしょうか? 右の図は建物の断熱性能を示す「外皮平均熱貫流率(UA値)」基準の国際比較です。数値が小さくなるほど断熱性能が優れていることを示しますが、大阪地域で義務となる基準は米国やドイツの半分以下という、まだまだ「甘い」ものなのです。
快適で健康な家を実現するため、タイコーは国内の基準ではなく、世界のスタンダードを元に、自社の標準として北海道で求められる基準を上回るUA値=0.46を標準仕様としているのです。

グラフ 各国の断熱性能基準

温熱環境性能アップのメリット


温熱環境性能アップのメリットグラフ 断熱水準と暖房室・非暖房室の温度差の変化

3つの価値